OCEAN & SKY

OCEAN & SKY(オーシャンアンドスカイ)は三浦半島を中心にシーカヤックツアーを実施しております。

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相模湾横断ツアー(その2)

相模湾横断ツアー(その2)

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(前回の続き)
6月8日(月)

そんなわけでオーシャンアンドスカイ「相模湾シーカヤック横断ツアー」は企画されました。
前日の日曜日に予報を見ると、良さげなコンディションで実施決定。
当日、朝5時から準備を開始。
保冷バックには飲料水や携行食料品、バナナなど詰みこみました。
居合わせた区長さんに見守られながら5時40分スタート
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「ついに始まるんだねー」
「来ましたねー、このときが・・・」
と、なんだか二人ともそわそわしながら漕ぎ始めました。
ペース配分に関しては、早朝ということを考慮して最初は6時20分まで漕いで10分間休憩。
その後は50分漕いで10分休憩を繰り返す・・・。
つまり☓☓時30分が、漕ぎの再開時間と設定しました。
ところが、出だしから向かい潮で汗だくです。
すでに休憩を取りたい気分に駆られますが、そこはなんとか我慢我慢。
2回目の休憩から潮が変わり、追い潮となりました。
これは楽だなー、ってことで会話も弾む。
「これ、ツアーブログでご覧になった人はどんな反応するんですかねー」
「んー、中には『なんでダマでやるんだよー!?』なーーんて怒る人もいるかもー。例えば〇〇さんなんて・・・」
そんな会話をしていました。
ふと山さんの後ろを見ると、江の島がやけに近く見える。
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陸地に近いということは、漕ぐ距離が増えてしまい、体力の消耗につながってしまう。
極端な例を挙げると、三戸浜から西にまっすぐ進めばよいのに、国道134号線に沿うように弧を描くような感じで漕いでいる状態、と言えばお分かりでしょうか。
これはもう軌道修正が必要です!
ところが、「潮だまり」のようなところにハマってしまい、漕いでも漕いでもなかなか景色が変わりません。
(9時半ごろの動画)

むしろ後退している感じもしなくはない。
パドリングしながら目を凝らして海面を見ても、目に見える逆流があるわけでもなく、ベターっとなっている状態です。
(10時半ごろの動画)

休憩のたびにGPSで確認すれどもあまり動いていない状態でした。
焦っても仕方ないので、まずは冷静になることが大事です。
「いつかは抜け出せるだろうし、長い時間カヤック出来るんだから喜んでおこう」と思うようにしました。まさしくドMの境地でしょうか(笑)。
しばらく経つと抜け出せたようで、小田原から真鶴の海岸線がだいぶ近づきましたが、かなり陸地に流されてしまっていました。
(11時半ごろの動画)

相模湾を上空から見ると、自分たちがいる位置は真鶴半島の右斜め上にいる感じです。つまり自分たちは北東に位置しているところにいることになります。
動画でも言っているようにあと10キロ前後。
ここから先は、逸る心をいかにして抑えるかだなー、と思っていました。
野球で例えると、先発投手が勝ち投手の権利を得るイニングと言った感じでしょうか
ところが山さんの様子がおかしい・・・。
真鶴に近づくほど南東の風が吹きつけ始めて、どんどん沖へ沖へと持って行かれて、体力も少し消耗しているように見えました。
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こういうときこそ声を掛け合わねば・・・、と思い、
「なんかさー、体重が5キロは減っていそうだよねー」
と、くだらないことを言うと、
「気がするだけでしょうねー。さらに、今夜の民宿の晩御飯もあっという間に平らげるんでしょうね」
さらに、
「ゴール目前でどっちが先にゴールする?って感じでもめちゃったりして」
などと返事が来た。おっ、大丈夫そうだなー。
ボクは高校時代ラグビー部に所属していましたが、顧問の先生から「キツイ練習の時ほど笑っとけ」とよく言われました。その教えはサラリーマンの時も守っていました。カヤッキングのときもそうです。ただ、周囲からいつもヘラヘラしているように見られてしまう悲しい面もあります。
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さー、真鶴有料道路の橋げたが目の前のところまで来ました。
山さん、爆漕です!
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13時30分、ゴール!!!!
やったー!
ん?山さん、ゴールの感動沈???
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本人は違うと言い張っていたけど、足がもつれて落ちたように見えたけど・・・(笑、本人の名誉のために付け加えるとカヤックはひっくり返っていませんでした)。
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なにはともあれ無事到着出来て、お互いガッチリ握手を交わして記念写真☆
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「漕いじゃいましたねー」
「それも予定通りの13時半到着!」
「距離も予定よりも多く漕ぎましたよねー」
「にもかかわらず予定通りの到着ってどういうこと?」
と、お互いほめたたえ合うような会話を繰り広げていました。
きっと周囲からは汗だくのガタイのいい大人二人が何やっているんだろう、と思ったことでしょう。
いや~、良かった良かった♪

(続く)

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